代表メッセージ Executive Director

1 ビジョン

「2040年になっても、心温まる介護と寂しくない看取りを受けられる世の中に」

 2040年の日本は、高齢者の増加と若者の減少が予測されています。
そんな未来では、介護や看取りが必要な人々が今よりもさらに孤立する恐れがあります。

2023年の現在ですら、介護保険や医療保険の範囲だけでは、十分なケアを提供できていません。
さらに、規制が多く非効率的な環境にある介護や看護の専門職は、心から満足のいくケアを提供することが難しい状況にあります。

賃金も見合っていなく、これからの若者が、積極的に介護や看護の仕事を選びたいと思うでしょうか?
今後、益々、介護や看護人材は今まで以上に不足するでしょう。

このままだと、日本の介護や看護は暗いです。しかし、そんな未来を変えたい。
私は、暗い未来ではなく、今よりもより良い未来を創りたいと思います。

そのためには、介護や看護を受ける側も提供する側もハッピーになれることが必要です。
介護保険や医療保険だけに頼らずに、ビジネスやソーシャルワークの視点も必要です。

そして、
・個別援助技術(ケースワーク)だけでなく
・集団援助技術(ソーシャルグループワーク)
・地域援助技術(コミュニティーワーク)
も取り入れたサービスが必要です。

既に猫の手も借りたい状況になっているので、ペット(犬)の手やロボットの手も借りて、
2040年になっても、心温まる介護と寂しくない看取りを受けられる世の中を創りたい」というビジョンに挑戦し続けます。

ミッション

1.多様性を尊重する

人それぞれの個性や状況に合わせた柔軟な対応を心がけます。
多様な価値観を認め、その人らしさを大切にすることで、真の意味でのサポートを提供します。
そして、利用される方だけでなく、働くスタッフにも同じように尊重します。

2.協力して課題解決

高齢者の介護や医療、一人暮らしの課題は、制度や行政だけで何とかするのは難しいです。
高齢者自分の力も活かし、互いに助け合う仕組みを作っていくことが必要です。

3.人を幸せにするサービス

介護や医療、人のサービスは、人を幸せにするために存在しています。
冷たく心ない対応ではなく、温かみのあるケアとサポートを提供します。

4.孤独感の解消

人生の終末期において、誰もが寂しい思いをしないよう、サポートを提供します。
一人でいることの寂しさを感じさせないよう、共にいることの温かさを提供します。

5.ペット&テクノロジーの活用

人の力だけでなく、ペットの癒し効果や最新のITIOT技術を駆使します。

チームワークの考え方

 1.チームワークの重要性

個々の能力やアイデアを尊重し、大切にします。
同時に、チームとして協力し合い、お互いを高め合うことも大切だと考えています。
成果の評価については、個人の努力とチーム全体の協力のどちらの評価も大切だと考えます。 

2.失敗を恐れないチームワーク

失敗は成長の糧となり、挑戦するから失敗があります。
チームメンバーで、失敗を非難せず、学び合い、励まし合うことで強みを生み出し、失敗から学び、次に活かすことが強いチームです。 

3.お互いの強みを活かす

お互いの強みを活かし、弱みを補い合いながら成長していきたいと考えています。
それぞれの得意なことを生かし合い、一緒に成長していくことが、理想的なチームワークだと信じています。

コミュニケーション

 

1 組織のキーパーソンとの定期的なコンタクト

日々のコミュニケーションを通じて情報共有や意見交換を行います。
誤解のないようにお互いに「確認」することを大切にします。 

2 現場スタッフの意見を聴く

キーマンだけでなく、現場で働くスタッフの意見も重要です。
キーマンを信用しないのではなく、現場の生の声・小さな声にヒントがある現場の意見を大切にします。 

3 対面とチャットの併用

対面での対話はもちろん、チャットを使ったメッセージのやりとりも行います。
今後も様々なコミュニケーションツールや方法が増えると思います。
より柔軟で効果的なコミュニケーションを大切にします。  

2 代表メッセージ

人の幸せを考える人が幸せである

代表である私の役割は多岐にわたりますが、その根底にあるのは「社会福祉」であり、具体的には「利用者の満足」と「共に成長する仲間の存在」です。

実践では、現場の状況を常に把握し、利用者のニーズや時代の流れに敏感であることが重要です。その上で、得た情報をもとにサービスの改善と進化を図ることだと思っています。

未来に向けて、新しいアイデアを生み出し、スタッフの個性と主体性を尊重しながら、共通の目標に向かってチームとして成長することを目指します。

そして、私たちが提供するサービスが、利用者にとって本当に必要なものであり、喜びと便利さをもたらすものであるように努めていきます。

塚田悟司
社会福祉士、介護福祉士、行政書士、主任介護支援専門員

代表プロフィール(ご興味ある方のみご覧ください)

 

 18歳の頃、社会福祉への道を選ぶきっかけ

人々の役に立ちたいという想いから、社会福祉の世界へと足を踏み入れました。

福祉の専門学校でのボランティア活動を通じて、知的障がい児や知的障がい者との交流をさせていただいた経験から、
表面的な対応では意味がなく、心からの思いがなければ支援はできないと気付かされました。
同時に、偽る必要はなくありのままの自分を表現しても良いことも学びました。

20歳で高齢者施設の介護職からスタート

専門学校を卒業後、障害者支援と高齢者支援のどちらを進路するか悩みました。
そして、とりあえず足立区の特養のアルバイトを始めて、高齢者介護の世界に入ってみました。

当時は、まだ老人福祉法の措置制度で、介護職員ではなく寮母と呼ばれてました。
指導的な対応をする先輩も多く、私の性格に合わない部分もありました。

ただ、認知症の利用者様の介護は、知的障がい児や知的障がい者の支援に通じるところがあり、
利用者様との関わりに魅力を感じていました。

その後、介護保険制度のスタートとともに、利用者の意向を中心にしたケアプランの考え方が導入されました。
利用者の希望に応えて、トマトの菜園を作ったり、晩酌を取り入れたり、家族との交流の機会を増やすなどの
その当時では新しい取り組みをリードしました。

しかし、施設のルールも多く、施設介護で、その人らしい生活を提供することの限界も感じていました。
また、介護保険制度の改正により、ルールや書類や事故責任が増え、低賃金化により介護スタッフが集まらなくなり、以前より利用者様と対応できる時間が減っていきました。
そんな施設介護での閉塞感を感じて、転職を考えました。

30歳、在宅介護でのスタート

そして、在宅介護のケアマネジャーに転職しました。転職先が、足立区の社会福祉法人互恵会です。
在宅介護は、まだまだ発展途中で、訪問介護やデイサービスの事業所数が少なく、空いている所を探すのも一苦労でした。

しかし、施設介護での経験しかなかった私にとって、在宅介護の現場は、新鮮でした。
例えば、転倒リスクがある方が自由に外出したり、認知症のある方が自分で料理することです。
たまに転倒する事や賞味期限が切れた食品を料理していることがあっても、安全第一の施設介護のように制限する人もいない。
在宅介護は、少しリスクはあるけど自由でその人らしい生活が送れている。もっと早く転職すれば良かったと思いました。

その後、私の年齢に近い末期癌の方をサポートする機会がありました。
まだまだ訪問看護や訪問診療は少なく、在宅介護で末期癌の方を支える体制ではなく、末期癌の方は通常は病院で入院している方がほとんどでした。
そんな状況の中、その利用者様の自宅で家族と一緒に過ごしたいという想いを叶えられず、虚しさを感じる支援となりました。

日常生活の中での看取りを支える訪問看護

その後も末期癌の方の在宅介護をサポートする機会が増えましたが、やはりサービスがないと十分な支援ができないと感じ、訪問看護サービスを設立することにしました。それが、現在の訪問看護ステーションはなももです。

末期癌の方に訪問看護を提供するのに大切なことは、医療優先ではなく利用者様の生活を大切にすること。
そして、365日、24時間いつでも寄り添えるサポートとして夜間でも安心してご連絡いただける体制を整えました。

少しずつですが、最後まで、ご家族と一緒にご自宅で過ごせる方も増えるようになりました。
しかし、一人暮らしの高齢者の方が増え、死を前にして一人で夜を過ごすときの寂しさや、頼りにできる身寄りがいない方々の支援など手が届かないことが増えてきました。

私は、次なる課題として向き合っていきたいと考えるようになりました。

一人暮らし、身寄りがない方支援の行政書士

一人暮らしの方、家族がいない高齢者のサポートが必要だと感じ、法的に手続きが行えるように行政書士の資格を取得しました。

私が行政書士として提供するサービスは、一人暮らしや家族のいない高齢者の日々の書類手続きや金銭管理などを支援することです。
この活動をしていて感じるのは、このような支援を必要としている人が増えているということ、そして状況やニーズは多種多様であるということです。

サポートが増えるにつれ、良心的な価格で提供していくには、さらなる工夫が必要だと考えています。
書類手続きや金銭管理は、想像以上に地道で手間がかかる作業なためです。

さらに、一人暮らしの方々が安心して生活するためには、書類や金銭の管理だけではなく、やはり精神的な支援も重要だと考えています。

しかし、それをどうやって対応するのかと色々と考えて、最後のチャレンジを行うことにしました。

これからの日本、在宅でその人らしい生活を最後まで送れる世の中に。

私の原動力は、「社会福祉とは、私たちの幸せをサポートするもの」という考えです。
そして、在宅介護は、「それぞれの方の個性やライフスタイルを大切にし、明るく安心した毎日を実現するためのサポート」です。
少子高齢化が進み、一人暮らしの方が増える世の中で、その中で最後まで自分らしく、寂しさを感じずに過ごせる環境作りが求められています。

そんな環境を作るためには、介護保険や医療保険などの制度だけに頼らず、質の高いケアやサービスの構築が必要と考えました。
さらに、個別援助(ソーシャル・ケースワーク)だけでは限界があるので、集団援助(ソーシャル・グループワーク)地域交流(ソーシャル・コミュニティワーク)が必要です。
そして日本は、人口は少なくなるので、ペットやロボット、AIの力も必要です。

私自身も、もう間もなく高齢者となり、介護が必要な日が来るでしょう。
その時に心地よく、安心して生活できるような社会を築くために、
今までの経験や知識を活かし、新しいアイディアや技術とのコラボレーションを進めていきます。

そして、次の世代に次の世代の価値観に合った温かい社会を創ってほしいと思います。